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アゲイン!! 2 久保ミツロウ

アゲイン!!(2) (KCデラックス 週刊少年マガジン)

アゲイン!!(2) (KCデラックス 週刊少年マガジン)

良かった!!面白かった!アゲインで応援団復活に向け奮闘した金ちゃんが、応援団員にエールを送られる所で胸が熱くなった。
以下、内容にも触れています。



あのクライマックスの入団エールで、金ちゃんが泣き出してしまった気持ちに分かるよ!何も残せなかった何も見ていなかった3年間とは違って、金ちゃんは確かに証をひとつ残したし、誰かに全力で応援される事の力強さと喜びと「自分はここにいる」という実感を得たのも初めてだったんじゃないかなー。あの場面すっごい良かったです。
金ちゃんの気持ちにいちいち共感してしまいます。ラッキー先輩の暑苦しさ、体育会系の上下関係絶対主義者で、根性と大声で何でも解決できると思っている性質の悪い単純さ、私も苦手だなー。岡本先輩の何でも適当に上手くやれる要領のよさ、軽さもね…なーんて。ただ、金ちゃんが全力で関わっていくうちに、上っ面だけじゃない本質が見えてきて、それまでのイメージを裏切ってくれるのが気持ちいいです。あ、チャンクマのストーカー気質は怖いですけど!
金ちゃんが団長代理を任されて身動き取れなくなった時の、集団の中の孤独感が半端なかった!あれはキツイ…読んでいるだけで絶望しそうになる。ただ、金ちゃんのすごい所、アゲインのすごさは、以前はできなかった「声を出す」事ができていること。逆ギレでも何でも、自分の存在を消すんじゃなくて、とにかくここにいると叫ぶのがすごいよ。これって簡単に出来る事じゃないよー。団長、アキ、柴田さん、チャンクマといろんな人と関わる事がすでに力になっているんだろうね。アキに怒られ「人とのつながりって一方的に終えられるもんじゃないらしい」と金ちゃんは痛感していた。それって当たり前の事なんだろうけど、改めて言われてハッとした言葉です。