- 作者: 久保ミツロウ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/09/16
- メディア: コミック
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小さな勇気ときっかけで、1度目とは確実に違う人生を進んでいるのが分かって楽しいな。友達もいない、学校内でも浮きまくっていた主人公の金ちゃんが、2度目の高校生活を送るにあたって、1度目の人生や失敗が生かされているのが面白い。先輩である団長よりも、2度目の高校1年生を迎えた金ちゃんの方が精神年齢が高いわけだから、どこか冷静に物事を見ていたり、逆に熱くなったりと、先輩後輩であるはずの関係がフラットな感じなのも良いなぁ。
以下、内容にも触れています。
金ちゃんの妙な打たれ強さ、達観している所、でも実は熱血な所が見てて楽しい。柴田さんのハニートラップにびくともしないって頼もしすぎる。そして、今回も久保先生が描く女性が魅力的でいいですね。可愛くて、そして時に生々しい。アキ、団長、柴田さん、チア部部長と登場したけど、アキとチア部部長が面白すぎる。百戦錬磨の部長、好き放題だったであろうアキの手腕が金ちゃんには通用しないのが爽快だ。こういうのって、男の読者も女の読者も見ててスッキリするんだろうね。
かつては会話する友人もいなくていつもひとりでお弁当を食べていた金ちゃんが、アキや柴田さん北村先生らに囲まれて、応援団をどうにかしようとしているってだけで、すでに大きな変化だ。こういう前向きな変化っていいね。