ハイスコアガール 1 押切蓮介

ハイスコアガール(1) (ビッグガンガンコミックススーパー)

ああ、このマンガ大好きです！！面白かったなぁ。
タイトルと雰囲気から、『ピコピコ少年』っぽいゲーム話かと思っていたら、とても可愛いラブコメだった。そして切ない。もちろんゲームネタもたっぷりあって、その面白さはお墨付き。1話から「スト2」を巡る少年の惨劇を描いていて、何度も吹き出した。アーケードゲームに疎い私でもこれだけ笑えたんだから、実際にこの時代（1991年）をゲーセンで過ごした人にはたまらないネタの連続なんだと思います。
以下、内容に触れます。




アーケードゲームで圧倒的な力を見せるヒロインの大野さんが可愛い…！！最初、無口で何を考えているか分からないお嬢様だったのに、少しずつ彼女が何を考え、どう感じているかが見えてきて愛おしさが増します。それを主人公ハルオと同じ目線で体験できるんだから、感情移入しないはずがないよ。一切言葉を発せず、表情と暴力で感情表現するんだけど、それがまたキュートなんだよなぁ。打たれ強さに自信のあるハルオ相手だからこそ、この横暴さが微笑ましく見える。奥ゆかしさや恥じらいとのバランスも絶妙だった。ああ、可愛いなぁ。最後に見せた唯一の「声」はインパクトがあった。
終盤の展開はなじみ深いものではあったけど、それでも彼女が引っ越す事実が分かった時のショックや、分かれの場面での切なさに打たれた。ゲームキャラがハルオに見送りを促す場面に胸が熱くなったよ。
伝説のゲーセンから遊園地のエピソードの流れがすごく良かった。土手を二人乗りで走る場面が一番好きです。