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二ノ国 白き聖灰の女王

二ノ国 白き聖灰の女王 - PS3

二ノ国 白き聖灰の女王 - PS3

面白かったー!久しぶりに夢中で遊んだRPGゲームだった。レベル5では、かつて『ダーククロニクル』にどはまりしたけど、あの時と同じような感じで。「作業」といわれそうな事も黙々と遂行する事ができました。プラチナトロフィーを取って大満足して終了しました。
ストーリーはど真ん中の王道RPGでした。少年の成長、世界を救う物語、友情と冒険、絶望の後にある希望などなど、分かりやすい展開なので安心して遊べます。最大の売りでもあろう、「ジブリ絵がゲームに」というのもとても良かった。ジブリの世界にいると思うとテンションが上がりますね!新しいハードは美しくて実写のような映像が求められる事もありますが、個人的には物語やシステムが魅力的ならば絵はそれほど気にならない性質です。でも、このジブリの世界がここまで美しく再現されているのを見ると「絵が綺麗かどうか」を重視する気持ちが初めて分かったような気がしました。オリバーが階段を駆け下りる時の歩調の変化なんて感心してしまった。動きが滑らかで、それでいて「アニメらしい」表現がされていて、気持ちが良かったな。
ジブリ絵、少年が主人公、イマージェン(モンスター)を仲間にして戦闘…と子供向けっぽく見えるけれど、バトルシステムは結構厳しかった。操作キャラの切り替え、イマージェンの切り替え、コマンド入力、攻撃モード防御モードの変更などやる事がいろいろあって、最初はあたふたしっぱなしだった。とはいえ、すぐに慣れるし自分のパターンが決まってくれば気にならなくなります。ただ、操作キャラ以外が、攻撃力のあるイマージェンを持っているのにも関わらず人間キャラが飛び出して、敵に効かない攻撃(ダメージ1とか)を与え続けるのは何だったんだと今でも思う。あれはちょっと不満でした。他には、ボス戦は手ごたえがあるのと、新しいエリアに進むと途端に敵が強くなって毎度全滅しそうになるのには感心した。受けたクエストを全てクリアしえて…とじっくり進めればレベルが上がるのは当然なんだけど、それでも新しい場所では緊張感が走り、新鮮な気持ちになれました。このバランスが上手かったなー。あと、船などの新しい移動手段を手に入れた後の世界の広がり、これからもっといろんな所へ行ける!のワクワク感も相当ありました。ああ、こういう所も正統派RPGだなぁと。
主人公・オリバーの声は多部未華子なんだけど、これがめちゃくちゃ可愛かった!たべちゃんは少年声も行ける!!!オリバー自身もいい子で優しく可愛いんだけど、たべちゃん声のおかげで愛着がさらに湧いた。少年役で声優をもっとやればいいと思うよー。終盤、オリバーが夕日をバックに立ち上がる場面があるんだけど、もう可愛くてカッコよくてよかったなー。あの場面は燃えた!もしかしたら「ジブリ絵+俳優さんが声をあてる」ってパターンに今までのジブリ映画で慣れていて自然に感じたのもあるのかな。
ストーリーは、DS+αで作ってあったのかな。DS版のクライマックスであろう所が盛り上がりすぎて、その後のストーリーはオマケ…とまでは行かないけど、やはりちょっと地味に感じました。それほど、中盤のクライマックスに勢いがあったからなんですけど。あと、ゲーム開始直後はなかなか冒険が始まらなくて「長い…」と思ってしまいました。なのに、お母さんとのお別れというような肝心の場面が急展開で進んでいくので、なんだか唐突に感じてしまった。冒険が始まってからはそんな事すっかり忘れてしまいますが、このせいで最初の印象がいまいちになってしまったら勿体ないなぁと思います。
トロフィー収集で最後まで残ったのは「イマージェン250種」と「合成120種」。レアアイテムは世界のヌシから貰って、イマージェンは捕まえる事よりヌシの経験値で進化させることで数を稼ぎました。なので、クリア後、残った要素を全てやりつくしたらひたすらヌシと戦う日々。あ、イマージェンを預けるマンホール内で並べなおしできたらもっと良かったのにな。せめて種類別にとか。手当たりしだい進化させていたので、最後はマンホール内が何がなんだか分からなくなってました。