のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

A.I.

ジュード・ロウの吹き替えは荷が重かったのではないだろうか…

この映画は劇場で見た。その時の感じたことと言えば「真実の愛」とか「永遠の愛」とか「純粋な心」ではなく、「(この映画に出てくる)人間への嫌悪感」であった。もう開始5分後にはムカムカしていましたから。まず「いつまでも人間に愛情を持ち続けるロボット」というコンセプトを語る博士を全くもって理解できなかった。ピノキオでいうストロンボリが、見世物としてロボットを破壊するのもどうかと思うけど、それよりもデイビッドくんかあまりにも可愛らしいからといって、今まで狂喜していた観客が急に善人面して処刑に反対するのも「お前ら何様だぁ!」と心の中で毒づきながら見てしまった。人間の自分勝手さばかりが目に付いて、当時宣伝文句にも使われていた(ような気がする)「愛」というキーワードはほとんど印象に残っていない。デイビッドを可哀想と思う余裕すらないほど、ストレスを感じた映画だったなぁ。
今日はながら見の上最後の1時間を見ていないので、かなり冷静に見ることができた。
ジュード・ロウの、生身でやっているのにロボットとして違和感のない肌とギリギリの生え際に癒されたよ…。