ただひたすらに「鍵の君」を追いかける女優千代子。特に少女時代の千代子が可憐すぎてたまりません。名前すらわからず、顔さえも思い出せないような男を思い続ける千代子の愛を、「狂気」としているんだよね。走って走って走り続ける千代子にいつの間にか取り込まれたようで、ラストは思わず泣いてしまったよ。
現実と幻想がないまぜになって、インタビューをしている立花までもその世界の住人になってしまうのもいい。彼の愛も永遠だったんだったということかな。
音楽はとてもよかった!平沢進さんは『妄想代理人』もやっている人だよね。印象深い。
ラストの千代子の呟き「だって私…」は、女ならではの一言だと思う。初恋の人を思い続けるのも、いつまでも少女の心を持ち続けたいと思うのも結局は同じことではないだろうか。だって女優さんだし!私は抵抗なく受け入れられた。
2月20日のNHK「トップランナー」に監督の今敏氏が出演するようなので忘れずに見たいと思う。
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