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アイ・アム・サム

I am Sam : アイ・アム・サム [DVD]

I am Sam : アイ・アム・サム [DVD]

テレビ放送を録画して見ました。
あらすじを聞いて予告を見ただけで泣きそうな作品だったので、ずーっと泣きっぱなしかな?と思っていたけれど、重苦しい雰囲気はなく爽やかな物語だった。サムの周りの人達は優しく、彼を理解してくれる。サム(ショーン・ペン)とルーシー(ダコタ・ファニング)の間に立ちはだかる里親たちもいい人なのだよね。その上音楽がビートルズなどの心地よく軽快なものが多いので、必要以上に重くならない感じがした。


それでも、やはり我慢できずに泣いてしまったのは、ルーシーと引き離されたサムが我慢できずに「がんばって、がんばって、がんばってもできないことがあるんだ!」と叫ぶ場面。知能が7歳児程度しかないとは言っても、バカにされれば分かるし傷つきもする。何も分かっていないわけではない。それまで、マイペースながら努力を続けていたサムがいつも心に引っかかっていたことを吐露してしまったんだろうなぁと思ったらもう泣けて泣けて…。「なんでもできる君とは違う」とサムに言われた返す言葉もないのでは?と思っていたら、弁護士リタ(ミシェル・ファイファー)は「自分だけが不幸だと思っているの?」「みんな上手にやっているのに、何故私にはできないの?」と自分の抱えている苦しみをサムにぶつけていた。サムもリタも誰も同じなんだよね。ここが自分の中で最大のクライマックスでした。
リタはフジテレビのドラマ『離婚弁護士』の間宮貴子のモデルなのだろうね。ハンドルを持ったて暴言吐きまくりとか面白かったなぁ。ああいうキャラは好きだ。
この映画は字幕で見たかったかな。ショーン・ペンの表情や動作も素晴らしいけど、どんな話し方をしていたのかも聞きたかった。あと検察官(?)に本心を尋ねられたルーシーが「愛が全て」と言った場面では当然"All you need is love"とビートルズの曲のタイトルを言っていたんだろうね。