夢の国・獏念
- 1、2話よりもストーリーが良く出来ていたような気がする。宿屋で親切にされる→騙される→人質（もしくは罠にはまる）→成敗！という骨組みは変わらないが、「夢」というテーマが面白かった。メインが三蔵法師（深津絵里）だったのも良かったのだと思う。母親（伊藤蘭）との会話もしっとりと聞き入る事が出来た。
- 大捕り物は全くなかったが、今回の獏念の様子を見るとこれもアリかな。獏念がひたすら強引に夢を貪り喰うキャラではなくて、元に戻せ！と訴える孫悟空（香取慎吾）の言う通り、一度は術にはまった者を現実に返していた点も、今までの妖怪とはちょっと違った印象だった。彼なりの哲学が見えてくればもっと面白かったかも。
- 人々の夢も、沙悟浄（内村光良）と猪八戒（伊藤淳史）*1以外は亡くなった恋人、授からなかった子供、怪我をした足などかなり深刻な願い事だった。ならば、彼らを現実に帰した後、人々から「何で元に戻したんだ！」と責められたり、何故「諦めた夢」ではダメなのかというのを孫悟空や三蔵の口から彼らに伝えるシーンがあって欲しかった。「ごめん…」だけで納得しないだろ！
- 最後にお約束で出てくるとぼけた老子（大倉孝二）。最初はこれだけかよ！？勿体ないなー！と思ったが、案外このパターンで、いい加減＆煩悩の固まりなダメ師匠な様子を見せてくれるのも面白い。クライマックスあたりで、カッコいい見せ場があればこのお笑いパターンもより生きてくるような気がするし。
- 次は沙悟浄メインか。ヒロインが須藤理彩？恋愛ものは猪八戒で一度やっているからね。今度はどんな展開なのかな？
*1:彼らの夢は女と食べ物
