のんべんだらりといきましょう

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医龍 #8

あー、泣いてしまいました。ああ、阿部サダヲの演技に泣かされたともさ!今回の冒頭、病院ロビーで鮮魚のごとき活きの良さで転倒する場面からして気合入っていたけど、その後も見せ場の連発だった。
救急車内でのやり取りですでに泣きが入ってしまった。まだまだ未熟な伊集院(小池徹平)と今までのだらしないモードから一転してものすごくピリッとしている荒瀬(阿部サダヲ)の処置を見ていると、「ああ、今まで荒瀬のダメっぷりをオーバーなくらい強調していたのはこのためだったんだなぁ」とつくづく思えた。ある瞬間急に処置を諦めて香(奥菜恵)に背を向けて耳をふさぐ荒瀬や、一命を取り留めた香の横で涙する荒瀬。こういう自分の弱さや正直な気持ちをさらけ出す時の演技が素晴らしかった。完全に引き込まれましたよ。
龍太郎先生(坂口憲二)、鬼頭(夏木マリ)、荒瀬とスペシャリストが顔を揃えた緊急手術シーンも盛り上がっていた。「俺のスピードについてこれたのはお前が初めてだ」と、まるでスポーツマンガ(もしくは格闘漫画)で永遠のライバル登場の時に繰り出されるような大仰なセリフも、今回の流れならとても納得のいくものであった。あと、鬼頭の「外科医の嫉妬も起こらないわ(うろ覚え)」というセリフも同じく。
そんな感じだったので、龍太郎先生による爆笑場面がほとんどなかった!ほとんど…ということはまぁ少々あったのだけどね。救急車の中、荒瀬の心情吐露、そんな荒瀬の気持ちに気づく伊集院、しかし香は心拍停止と緊張感が極限まで高まったその瞬間!「何をやっているんだ!」と現れた龍太郎先生!!…ほら、そこはもう少しこう…感情が伝わるようにもっとねぇ…などというように、一瞬緊張感が途切れてしまったのだが、それもまた龍太郎先生の魅力です。