のんべんだらりといきましょう

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あしたの、喜多善男 #3

冒頭で嬉しさのあまり小躍りする善男、死を選ぶ事を決めたからこそ嬉しい事を素直に嬉しいと喜べるなんて辛すぎるよ。
ネガティブ善男の追いつめ方が半端なくて、見ていて本当にキツイ。「みずほの悪口を言うなー!」の悪口っていうのも、別にみずほを悪く言っているわけではなく事実を伝えているだけなのに、善男にとっては「悪口」。彼にとって美しく優しい、自分を選び愛してくれたみずほが全てであり、その幻想を打ち砕くものは全て悪口。あってはならないこと…なんだけど、善男の辛いところはそういう自分に都合の悪い事を全て見ずに幻想の中で生きる事が出来ない事なんじゃないかなぁ。みずほの本当の気持が分かってしまって、それでも「これは嘘だ、現実じゃない」と突っぱねる事ができないからこそ、ネガティブ善男が善男を追いつめる。見えてくる現実に打ちのめされてしまう。だから死を選ぶまでになってしまったのかなー。なーんて、鬱々と考え込んでしまいそうだ。しのぶの存在が、そんな彼に少しでも救いを与えているのに少しだけ安心して見終わることが出来た。
みずほとの結婚生活がたった半年だったというのもいかにも何かありそう。もう少し長い間生活していたのかと思ったよ。三波さんとも長年の付き合いかと思いきや、みずほと同時期に知り合っていたんだよね。みずほと三波さんが知り合いだった可能性だって出てくるし、そもそも三波さんが本当に親友だったかどうかも怪しくなりそうだ。って、みずほを否定されて三波さんまで否定されたら、善男はどうなっちゃうんだよ!人生のたった2つの喜びが、全て幻想だったなんて悲しすぎる…。
それにしても小日向さん、本当にスゴイなー。ネガティブ善男のキレっぷりも凄まじいし、みずほに最後通告を告げられた時の、あの表情の変化を見ていただけで泣けてきたよ…。そして、普段の善男は善良そのものなんだけど、みずほフィルターにかかると途端に気持ち悪いオーラが見えてくるのもさすがです。社員の前で演説するみずほの前にガラス越しに現れた善男、確かに不気味だった。
しのぶ役の吉高由里子さんってドラマでは初めて見た(と思う)けど、キャラとあってて可愛らしいなー。コニタンは驚くほど顔小さくて、小動物的な愛らしさと凛とした強さを感じさせる美しさを持っているし、千明様の迫力はもう文句なしですし!タイプの違う美人さんを集めてくれているので、ものすごく目の保養になります。
そのルックスから、善男よりの人生を歩んでいそうなぬっくんが殺し屋だっていうのもこれからの楽しみの一つです。