のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

ちりとてちん

じっくり、そして今週に入ってからは静かに最期を迎えつつあった草若師匠。あまりにも丁寧に描かれすぎているそのテンポ故、逆にあまり感情移入せずに見られると思ったのにやっぱり泣かされた。4人の弟子による「地獄八景」、特に草原兄さん(の中の人)は本職とあって、当たり前なんだろうけどやっぱり草々兄さんらとは違った凄みとか迫力が違いますね。
ダメな子ほど応援したくなるもので、ヒトシ(小草若ではなくヒトシ)が頑張れるかだけが心配だった。父親の外出許可に関しても「草若と医者とヒトシで何度も話し合った」と菊江さんが語っていたけど、そこにも本当はいろいろあったんだろうなぁとか妄想してしまって苦しくなったよ。お父ちゃんと一緒に布団に入って涙を止められなかった場面も、言葉なんて交わさなくてもその辛さとか切なさとかがビシビシ伝わってきてもらい泣き。
ラストの地獄で号泣。あー楽しくやっているんだな、おかみさんやおじいちゃんに囲まれて大好きな落語と共に「地獄」と「天国」を行き来しながら楽しくあの世で過ごしていくんだな。その滑稽さが余計に心に沁みた。「滑稽さ」って人を泣かすよなー。