のんべんだらりといきましょう

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スクール!! #3

面白かったー。このドラマどんどん良くなっている気がする。給食費を払えない家庭の子供をメインに据え、「ともだち」の作り方が分からない裕福な少年の存在、それに加えて友情の在りようを絡めていたので、話が単純な一本調子じゃなく幅が広がった感じだった。ラストでセイゴとリクが笑いあいながら給食を食べているのを見て温かい気持ちになったよ。
子供同士の会話や成瀬校長の前での態度など、セイゴやリクの反応が「あー分かる分かる」と思わせてくれうのもすんなりこのドラマの世界に入っていける理由なんだろうなぁ。もちろん、ドラマらしくいろんな事を誇張しているんだろうけど、それでも根底に流れる背景や子供の心がすごく理解できるモノだから納得して見ることができます。
セイゴの給食費問題は、「払わない家庭」じゃなく、本当に「払えない家庭」だったから見てて悲しくなってきたよ。でも、こればっかりは本当に子供や教師にどうにかできる問題じゃないからね…。
相変わらず桐原先生はいいね!「嘘の希望は必要ない」と今回も成瀬校長を黙らせていましたが、まさしくその場しのぎの言葉でセイゴを傷つけ、怒らせてしまったの場面を見せる事で、桐原先生の言葉にも真実味が増した。飛び降り事件の時は成瀬校長が子供達の前で表立って立ち回っている間に、裏ではセイゴの親の気持ちを変えさせる動きをしていて、まさに抜かりなし。もちろん、子供の心を救うのは教師の一番大切な仕事なんだけど、それだけでは「その場しのぎ」になりかねないから、桐原先生は問題の根本に近づこうしていたってのが見事。
問題を解決することが出来ずに、ただなすがままになってしまい、そして無力感に苛まれる大橋先生を見てるのが実は一番キツかった。自分の力のなさを自分が一番良く分かっていて、責任感もあるからこそ、失敗を恐れるし迷って結局何も出来ないんだろうなぁ。次回は子供よりも大橋先生がメインなのかな。子供達の問題を順調に解決している成瀬先生だけど、大人に対してはどう対応するのか。大橋先生の弱った心をどう治すのか楽しみだ。