のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

最上の命医 #9〜10

9話
あーこれも盛り上がった話だった!倒れてしまった命が、手術中のアクシデントに周りを振り切って飛び込んでしまうのかと思っていたのに、仲間を信じて静かに待つ展開になるとは。おかげで危の出番山盛りで嬉しかったですが!命のいない手術でもきちんと緊張感とカタルシスがあって、脇を支える演者さんも本当に魅力的なドラマだなぁと改めて思いました。
瀬名さんが退場した後、ヒロイン枠に収まったカブ子先生だけど、最初はいくらなんでも命に対してお姉さん過ぎやしないかー?くらいの感想だったんですが、「幸福の王子」ネタを否定したり病室から飛び出そうとする命を必死で止めたりする姿を見てたら、これはこれでいいコンビなんじゃないかという気がしてきました。医者としては天才だけど、それ以外はちと頼りない命をフォローする姉さんって構図もいいじゃないですか。
かつて治療した患者との再会、自身の子供ができた事、そして過去の告白と、これは副院長もついには陥落か!?と期待させておいて、やっぱりそう簡単には堕ちなかった。涙に震える姿を見ていると相当の葛藤はあるだろうけど、今回のエピソードと危の土下座があってもダメだったという事は、後はいったいどんな手を使って心変わりをするのか気になります。土下座までしておきながら、「だまれ!!」とキレて部屋を出る危はやっぱり面白いし魅力的だ。


10話
時間がどんどん経っていくのにちっとも命の治療の話にならないから、本気でこのまま手術終えて死亡(『医龍3』黒木先生パターン)かとハラハラしてしまった。いやいや主役が死んじゃうとかないでしょ…と思いつつも不安になったよ。具体的に命の治療や手術シーンはなく、どうにでも取れる終わり方だったけれど、専門無視して小児外科チーム+麻酔科の副院長が命の手術を成功させたと思う事にするよ!そう思わないと「やっぱり生きていたい」と思った命の気持ちが辛すぎる。子供たちに囲まれてガチで号泣していたように見えた命先生ならきっと大丈夫!あの場面は見てて思わずもらい泣き。命の涙がホントに素直な、まったく気取っていない涙だったので、胸を打つものがありました。命を演じた斉藤さんは本当に熱演だったなー。最後の方なんて頬はこけて肌もカサカサした感じになってて、序盤のツヤっとした美青年ぶりが完全に消えてた。でも、最後まで上品で穏やかな雰囲気は損なわれず、命というキャラクターが押し付けがましくなくてとても好感が持てました。
副院長は前回のラストでも陥落しなかっけど、結局あっさりと意見を変えてましたね。小児外科の存続、兄弟の若い、看護師との復縁と見事なまでの予定調和はちょっとやりすぎな感じもあったかな。これなら前回の危土下座で和解しても良かったんじゃないか…という気がする。
危は最後まで命のパートナーして存在感を見せ付けてくれて満足です!「俺が執刀する!」ってかっこいいな!あと、瀬名さんを見送る優しい表情にときめきました!!