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真かまいたちの夜 11人目の訪問者

真かまいたちの夜 11人目の訪問者(サスペクト) (特典なし) - PS3

真かまいたちの夜 11人目の訪問者(サスペクト) (特典なし) - PS3

PS3でプレイし、トロフィーは「100パーセントクリア」のプラチナ取りました。ダウンロードコンテンツには手を出していません。
面白かったのですが、『かまいたちの夜』という事で過剰に期待しすぎていたようです。物足りなかった面もいろいろありました。DLCを遊べばまた印象が違ってくるのかもしれませんが…。
音声が加えられた事に違和感はなく、フルボイスでもなかったのでテンポが悪くなると感じることもありませんでした。フローチャートも便利だった。でも、新システムの「おさわり選択肢」や「チェンジ選択肢」「シークレット選択肢」がいまひとつ活躍しなかった。もっとシナリオに深く関わって話を進める上で重要な場面で登場すれば面白かったんだろうけど、読了率やBADエンド回収に使うくらいであまり生きていないように思えました。
あと、楽しみにしていた「みんなでかまいたち」にはまれなかったのも大きいかも。ソフト購入して、プレイステーションネットワークに接続し、ワクワクしながら事件を選んだら「開始まであと32時間」と出た時のがっかり感は相当だった。システムを理解していなかった私が悪いのだが、もっと気軽にすんなり遊べるものだとばかり思っていたよ…。「みんなで」って割には大勢でやっている感覚も薄いし、3つくらい事件に参加したら飽きてしまいまいた。
以下、シナリオに関する感想です。


  • ミステリー編

短かったような。メインシナリオだからもっとボリュームがあっても良かったなー。結構薄味で、恐怖も残酷さも驚きもあまりなかったのが残念。かなり早くに犯人が分かるのに、うまく指摘できないもどかしさはあった。バッドエンドに進むと大虐殺が起こるわけだから、犯人にはもっと狂気を感じさせて欲しかった。犯人の狂気による犯行動機におびえるなら面白いが、人情話寄りになって、え?そんな理由でここまでやるの?というのは終わった後にモヤモヤが残ってしまうのです。

  • ビンゴ編

ミステリー編の逆サイドというような展開。犯人救済をやりたかったから、ミステリー編のストーリーがああなってしまったのかと考えたくらい。たまにはこういう展開があってもいいよねとは思えた。ローザさんが面白かったですし。

  • スパイ編

すぐ死ぬ。部屋を出れば死ぬ、階段を下りれば死ぬ、くらい死にまくるので、途中からそれが面白くなってしまった。序盤で死んでしまう仲間を生存させるルートがあるんじゃないかと必死に探したのもいい思い出です。エンディング回収が大変だったその1。

  • 死神編

熱血好青年になると死亡フラグが高まる主人公。クリアはすんなりできたんだけどね…エンディング回収が大変だったその2。

  • 妖怪編

面白かった。とにかくしゃべり倒してツッコミを入れ続けている沙都美と、オーモリをどつきまわす雪乃ちゃんに笑った。コメディー展開でいくのかと思ったら、脅かされるような表現が急に出てきたりして驚いた。

テキストを読みそれを元に推理する最も本格派のシナリオ…なんだろうけど、何だか釈然としない結果だった。確かに与えられた情報から考えると消去法で犯人はこの人だ!になるんだけど、動機やあのトリックを使った理由までは明らかにされないのが残念。そもそもあんなトリックわざわざ使う必要があるのか!(そして可能なのか!)というのを言わずにはいられないのであります。

思ったよりも長かった…。


この他にテキストに隠されている怪文書が読めるというのもあるんだけど、もうここまで来ると自力でのクリアは無理なので、ポポリン編発見など含め攻略サイトを頼ってしまいました。あと、スパイ編、死神編のエンディングは、残弾数やフラグ数で変わってくるので辛かったよ。