のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

リーガル・ハイ #8〜10

8話
メイ役の吉田里琴ちゃんが相変わらずキレキレで、まさに天才子役を演じる天才子役だった。古美門のマシンガントーク、場面のテンポを乱す事無くちゃんと流れに乗って演技しててすごかったなー!しかも、最後の涙ながらの告白にホロリとさせられた。その言葉がかつて大ヒットした主演ドラマのセリフを流用したものだった事、でもその言葉に嘘はなかった事で、オチがついたと同時に女優であり母を思いやり愛している普通の子供である事も伝わってきた。あのちょっとメタなメイちゃんのエピローグ場面で和やかな気分になれたよ。
古美門のお父さんと古美門の確執は想像以上に重かった。父親が現れた時の古美門のいつもとは全く違う硬い表情は、元妻が現れたときのコミカルさとは全く正反対だったので驚いたよ。相手(父親)にやり込められた時の反応も、いつものようにテンション高くキレるような事はなく、じっくりと噛み締めるような表情がいつもの古美門と違いすぎてハラハラしました。父親が理詰めで迫ってくる「頭の悪いお前」「我が家の恥」は、相当な精神攻撃だった…。とはいえ、古美門に対する厳格さは尋常じゃないと思うが、息子以外に対しては常識人で勝利至上主義でもないしとても出来た人間に見えるので、中村さんの威厳もあってちゃんとした父親に見えた。あの少年古美門はすでにあの時代から歪んだ性格が完成されていたようだけど、いったい何が少年をそんな風にさせたのだ。ナチュラルボーン古美門なのか…?
サンタクロースの結末もすごく好きです。「サンタはいない!見たことない!→相手を思いプレゼント渡す人がいればそれがサンタだ!→服部さんという素敵なプレゼントを向かわせたのは息子を心配した父親だった→すなわちそれがサンタであり、サンタはいるのだ!」というのが、古美門も多分父親も、それとは気づかずにちゃんとサンタを肯定する存在になっていて良かったな。


9話
終盤の古美門の長セリフに圧倒された。あまりの迫力とセリフの見事さに泣きそうになってしまいました…。は〜すげー緊張感だった。言葉は悪いが「みじめな老人」への言及があまりにも的を射すぎていて、強烈なカタルシスと共にハラハラしてしまったほどだった。お年寄りが集まっているあの新しい建物(交流センター)の違和感も、変わりない日々に対するちょっとした刺激程度のイベント気分である事と同じように突っ込まれてスッキリ。「絆を再確認できた」と笑顔で言い出すお年よりの気持ち悪さも、「絆」という単語が美化され、耳障りのよい便利な言葉になっているのをはっきりと見せてくれてすげーなーと感嘆のため息をもらすほどでした。
4話で日照権についての交渉と逆パターンだったのも面白かった。あの時は人権派弁護士の言う「社会正義」と野心とプライドをへし折っていたけれど、今回の古美門を動かしていたのはそういうものではなく、金でもなく、何か理由があったりするのかな。化学工場建設問題は5年前、古美門、三木&沢地が決別したのは3年前。でも、沢地さんが大事そうに出してきた資料は化学工場に関するものだったし、三木が大事に抱える写真に誰が写っているのか気になるわ!!!
沢地さんのハニートラップが完璧すぎて怖い!おっぱいでかい!うん、確かに小池姉さんの完璧なおっぱい見た後は、その対極にありそうなガッキーの胸元を見ちゃいますよね。沢地さんは三木側についているふりをして、案外中立というかどちらにも組していないというかむしろ共倒れすればいいのにくらい考えてるのかと思ってたけど、やっぱり三木側の人間なのかな。いやでもまだ分からないよねー。


10話
家財を担保に1億借金、差し押さえで部屋はからっぽ、なおも劣勢は続く…でさすがに今回は古美門も初の敗北を迎えるかと思っちゃったよ!今回は法廷メイン。前回やる気を出したお年寄りたちのナイスフォローと相撲実況中継がおかしかった。古美門によく躾けられてたなー!
古美門が勝てる要素の少ない裁判にここまで力を入れるには何か特別な理由(相手や過去の因縁やら)でもあるのではと思ってたけど、服部さんの言うとおり黛に影響されていたからなのかな。そう言われれば、ドラマスタート当初は新人弁護士黛の成長物語になるのかな〜なんて思い込んでいたけど、黛は一貫して黛だよね。変わらずに暴走するし、変わらずに青いままだし、変わらずに一生懸命だし。むしろ変わったのは古美門の方だったのかな。最初からキテレツキャラだったから、一見変化のないように見えるけれど古美門の方が黛に歩み寄っているって事なのだろうか。
黛の病気は「誤診」でしたー!となったけど、その誤診に感化されてカナさんが内部告発をしたのはさすがに騙された感がありすぎてカナさんに同情した。だからこそ黛も古美門の元を離れる結果に繋がってしまったんだろうけど。失職覚悟だし、その後の人生にもいろいろ影響あるんじゃないか…それを騙してってのはどうなの?と思ったら、次回予告にカナさんが登場してた!やっぱり内部告発の件で問題が起こるのだろうか。それとも騙された!と古美門や黛を訴えたりするのかなー。
三木が膝をついて号泣するほどの古美門との因縁ってどんなものなんだろう。亡くなった人ってのは三木の子供なのかな?古美門への勝利宣言や号泣など、あそこまでされると三木が哀れになってきたりもする。沢地さんの立ち位置もあと1話だというのにまだ謎のまま。最初は三木のいろいろなプレイ相手の美人秘書かと思ってけど、時に母性を見せるような表情だったりするし、本当に不思議なキャラだなぁ。