のんべんだらりといきましょう

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宝塚歌劇雪組『蒼穹の昴』

配信で見ました。素人の感想メモです。(ネタバレもあります)

 

 

 

  • 原作本を購入しておきながら読まずに配信の日になってしまったので、時代物についていけるか不安になりながら視聴した…けれど問題なし!大丈夫でした!!!
  • 浅田次郎の原作だけあって、まずストーリーが面白かった。物語にぐいぐい引き込まれていく。あれだけの長編を限られた時間でまとめるのだから端折った部分も多かったと思うのだけど、話の筋、盛り上がり、ラストへの勢いがそがれる事がなく最後まで集中して見る事ができた。
  • 衣装もセットも豪華絢爛。貧しい農村風景から暗転後、目の前に現れた宮廷のセットがあまりにも煌びやかで声が思わず声がでた。美しい!だが、西太后、腹黒い将軍、決定権を持たない形だけの帝、科挙に合格した未来ある若者がやべえところに来ちゃったな…というのがひしひしと伝わってくる伏魔殿っぷりだった。
  • 西太后は圧倒的ヒールなのかと思ったら、彼女の人間らしさが徐々に見えてきて最後には一番感情移入するまでになった。もうこれ裏主人公は西太后なのでは。初登場時の冷酷な鬼っぷりと真逆の所に着地して見事でした。
  • 他のキャラも、大きな志や願いをもって上京した文秀や春児、お飾りかと思っていた帝の苦悩と孤独、国を憂うがあまり暴走してしまった順桂、身をもって抗議の意を唱えたメガネ君、最初に登場した時から少しずつ印象を変えつつ運命に抗う姿が見られて面白かった。
  • 彩風さんの聡明で意志の強い眼差しを持つ青年と、朝美さんのヤンチャな愛され弟キャラのコンビネーションが素晴らしかった。
  • 順桂(和希さん)とメガネ君(諏訪さん)の歌声が特に印象的だった。上手い。
  • 専科のみなさんの存在感が物語に厚みを与えていると思った。
  • フィナーレで階段を下りてきた朝美さんは白の衣装がとってもお似合いで、その若き王子感に見惚れた。そして最後に満を持して下りてきた白い衣装の彩風さんは紛れもなく王者の風格でさすがトップスターさん!!!!と興奮してしまった。
  • サヨナラショーの朝月さんがすんごい可愛らしかった。かわいいかわいいかっこいいかわいらしい~~~~!!!