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光とともに… #11 最終回

いろんな意味で衝撃のラストだった。(続編作る気満々ですよ、という終わりと捕らえていいんだよね)
里緒先生(小林聡美)とのさよなら、桜先生(武田真治)の恋、校長先生(渡辺いっけい)の病気、後任の先生…など残されていた問題も一通りかたがついたよう。

里緒先生とのさよならは「さようなら」と言ったことよりも、「りおせんせい」と言ったことの方がやはりジーンときた。言葉の真似でなく、そこにいるのが里緒先生と認識しての「りおせんせい」であって欲しい。相手に名前を呼ばれるっているのは、何にもまして嬉しいことだと思う。
それを導いたのが幸子(篠原涼子)でも桜先生でもなく、川見先生(市川実日子)であるというのがまた泣ける。里緒先生と光くんの繋がりを見て、自分にできることを考えた末の行動だったんだろうな。
桜先生の恋は、なんだかすごく切ない終わりだったなぁと。ズバリ誘ったのはいいけれど、やんわりとかわされてしまいかなり落ち込む(しかも1年生の堅太君に励まされる始末)。しかし、その後の踏ん張りをみていると、これからもっといい先生になるんだろうなぁ、その時には里緒先生にもきっと相手をしてもらえるといいねーと応援したくなるような結末だった。
校長先生の病は最後の最後の最後で出てくるとは!もうすっかり「この伏線は描ききれないのかも?でも暗いネタだし、ツッコミは厳禁かな。」と思ってい見ていたら、うっかり見落としてしまいそうなくらいラストで出てきました。でも、入院ですんでよかったよ。
それに関連して後任問題が大揺れしたようですが、なんと後任は郡司先生(片桐はいり!)。登場しただけですでに「えええ〜〜〜!」と笑いながら呟いてしまうほどの衝撃だったのだが、どうやら一癖ありそうな人物。最初は、里緒先生=いい先生、それ以外の先生=いまいちな先生(ひどい言い方をすると「ハズレ」)と言う風に持って行きたいのかなー?とちょっぴり嫌な後味だったのですが、この先生がイマイチな先生であると断定されていないわけだ。里緒先生の作った掲示物をはがしたり「面倒くさいわね」と呟いたりしていますが、里緒先生のやり方が全てではないし郡司先生らしい光くんとの付き合い方があるかもしれない。里緒先生はおおらかであるとともにかなり几帳面で緻密だと思う(数冊にわたる光くんに関する記録を見てもわかる)が、郡司先生はボランティアの森くんのように「いい意味でいい加減」なところのある人かもしれないものねー。この先生と、光くん&幸子がどう付き合っていくかも見てみたいなと思わせるラストだった。
って、本当に理解の無い先生で幸子と光くんが苦労する話だったら辛すぎる…。

実は萌ちゃんの「看護士さんになりたい」という所で泣いてしまった。萌ちゃんとママ(鈴木杏樹)の顔が交互に映し出された時に、「ああ、萌ちゃんママもいろいろ辛いこともあったよなー、でも光くんと幸子に接することで本当にこの親子も変わったな、うんうんよかったね。」と思わず一人萌ちゃんママの苦難を回想してしまった私であった。