どん兵衛（西田敏行）が正妻・小百合（銀粉蝶）と妾・小春（森下愛子）の間を行ったりきたりする話かと思ったが、やはりそんな分かりきった展開ではなかった。小春がどん兵衛と組長・謙ちゃん（笑福亭鶴瓶）の間を右往左往するパターンだったのか！
朝になってナビが必要なくなったのを落語のサゲに使っていたけど、微妙にすっきり出来なかったかなぁ。どちらにも入れてもらえず行ったり来たりする話と、ラブレターの差出人は誰かという話の2つが交じり合って進んでいたように思えたのだけど、虎児（長瀬智也）の落語では行ったり来たりする話のみがサゲに使われて、ラブレターに関しては噺の中で終結しなかったからかもしれない。差出人は「谷中谷」と結局どちらか分かんねー！というのも面白かったけど、これが気になって寄席の観客のように大爆笑できなかった。今までは虎児の噺の中で全て収束してきたのを見ていたから、組長と小春のその後の会話で答えが明かされる展開に、すっきり爽快感がいつもに比べて低かったのだろうか。
小ネタはもちろん見所満載で面白い！どん太（阿部サダヲ）のクラブイベントMC、ジャンプ（荒川良々）のロボットダンスもどき。そして男物のシャツを着せる日向（宅間孝行）さん、タッチの南ちゃんかよ！
70年代のどん兵衛と組長シーンも最高だった。白いギター、ベルボトム、正吉（岡田准一）のシークレットブーツ、土手を転がる2人、ケンカそして友情、「ナンセンス！」というツッコミ。長瀬くんの組長モノマネは意外に似ている…。
あと、「タイガー＆ドラゴン＆シルバーじゃねぇのかよ！」「シルバーは生き物じゃなくて、色だから」の銀次郎（塚本高史）も面白い。君はそんなに仲間に入りたかったのかー。
面白かったのだけど思ったより盛り上がれなかったのは、谷中家の団欒。みんなで食卓を囲み竜二（岡田准一）が帰ってきて、どん太アフロ、小百合ちゃん涙とお約束パターンを守りつつ少し変化を加えて毎回登場するのだけど、今回はその場面で少しだれてしまった。「権助提灯」に直接関係ない団欒だったからそう思ったのかな？
次回は古田新太と清水ミチコが登場。予告の「エイドリアーーーン！」だけですでに噴出してしまったので、今からものすごく楽しみであります。
