のんべんだらりといきましょう

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王様のレストラン 最終話

千石さん「ベル・エキップ」のギャルソンに三度復帰するの巻。
「ベル・エキップ」に招待された千石さんが、禄郎(と他の従業員)の説得に応じて再びギャルソンに戻る、というのは第1話と同じ構造。最終回は物語の終結でもあるけれど、第1話から見てきた視聴者に対するファンサービスでもあるような気がした。所々で今までの流れを生かす展開があり、思わずニヤリとしてしまう。禄郎の訓示シリーズ「37のS」や、初めて店に来た時はアペリティフなど全く分かっていなかった禄郎が「ベリーニで」と自然にオーダーしたり、メニューの説明も全く適当だった梶原がしっかりと解説したり(話が長いのは相変わらずだが)、ワインも以前と一緒、「この店に必要ない」と言われた稲毛が「アンタはこの店に必要だよ」と言う…など言い出したらキリがない。
千石さんがしずかの料理を称賛する場面は密かにグッと来る。8話で「理想の店」を彼女に語り、そこにはしずかの姿もあったはずなのに、今はその夢も消えてしまったかのようで、この後千石さんが復帰するとわかっていても切なかった。あと、ラストの皆で千石を説得する場面では、「ずっと一緒にやってきた仲間じゃないですか」と言った伊藤俊人氏が今はもういないと思うとそれだけで泣ける…。そして「が、しかし、最低ではあるが…素晴らしい!!」でテンションは最高潮に上がってしまいました。
「乳ぐらいいいじゃないッスか!揉ましてやってくださいよ!!(和田)」「揉ませてやれ、しずかー!!(範朝)」と、マダム(美しい!)になった政子の範朝へのデコ突っ込みは見もの。


やはり、面白いものは何度見ても何年たって見ても面白いものであると再確認したドラマであった。あー本当に楽しみました!