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あらすじで楽しむ世界名作劇場

市川春猿の『地獄変』が凄まじかった。影絵で見せつつ声の演技で楽しませる手法というのは、ドラマ化するより想像力をかき立てられて盛り上がる。もちろん、ナレーションをはじめとする声の演技が非常に重要になってくるのだが。同じく、人形劇で表現した『モンテクリスト伯』も楽しめた。ただ、これは千原ジュニアの軽妙な語り口で、面白おかしくなっていたので本来の重厚さ(って、読んだこと無いけど!)が伝わったのかどうかは分かりません。でも、「ダンテスが、信頼していた神父を失ってショックを受けてしまったのか…?と思ったら脱獄していた!」のくだりは本当に面白かったよ。読んでみたくなったもの。
ドラマ化されたウエンツくんの『人間失格』も良かった。「ワザ。ワザ。」の辺りは、実に上手に演じているな〜と感心してしまったよ。ちなみに『蹴りたい背中』は、読んだこと無いけれど、このプレゼンテーションを見て「読んでみたい」という気には全くならならかった…。そして何故この作品が「世界名作」のくくりに入っているのか謎だった。