のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

薔薇のない花屋 #10&11

10話
今回こそ死人がでちゃうの!?と一瞬思ったけれど、それはなかったですね。マスターが取り戻してきたお金はやっぱり失われてしまいました。しかし、学生の身分で2000万もの借金ってどうやって作ったのかがむしろ不思議だ。別に株やら会社経営やらに手を出していたわけでなく、遊びまわっていただけっぽいのにスゴイなぁ。
英治ってば、生粋のお人よしだったのか。「心が冷え切っている男」というようなイメージを植え付けられていたので、てっきり施設に居た時は手の付けられないほど歪んでいた黒い子供なのかと思っていたよ。シュンが相手にトゲを向けて生きていく道を選んだのに対し、英治は「僕はいいから」と自分を殺すことで生きていく方法を選んできたということなのかー。
ものすごい所で「つづく!!」になってしまったけど、シュンが英治から携帯電話を取り上げるのか、それとも真実を話したら雫ちゃんは既に何もかも知っていた!な展開になるのか?といろいろ期待。全てを超越した天使様な雫ちゃんなら、お母ちゃんのビデオから真実に気づいていて、なおかつ英治を父親だと慕っていたーとなっても可笑しくない気がする。


11話
美桜さんの凄まじいガッツキ具合にどん引き。潔く姿を消した風を装いながら、その実周到に網をはり、相手に気づかせる、探させるように仕向けるその手腕はお見事でした。その姿はとても健気で切ないヒロインには見えなかったけども。
最終回直前まではいろいろ思いつつも楽しめたのだが、今回はさすがにちょっと無理でした。英治とシュンのやり取りや、るりさんの映像を見て涙を流すシュンの様子などは良かったんだけどね。シュンというキャラは嫌いでなかったので、英治が母親役、シュンがたまに海外から帰ってくる父親役で雫ちゃんを育ててもいいんじゃないの?とすら思った。
最後までものすごく物分りの良い天使様だった雫ちゃんとか、美桜さんと急に女の友情を育んでしまう小野先生とか、美しい物語を紡ぐために都合よく扱われている人が多かったように思えて残念。
ラスト、花屋にやってきた少年は省吾くんだよね?施設に行く時、花屋にまた来なさいみたいな話をしていたけど、その時どんな約束をしたのかを忘れてしまったので省吾くんがやってきた意味がちょっと分からなかった…。そして、マスターがおもむろに頭巾をかぶりだしたのに笑った。スゲー唐突!正義の味方になって、小野先生でもさらいに行くのかと思っちゃったじゃないですか!