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アイシテル〜海容〜 #4

4話目にして初めてさつきの心情に沿う事ができた。共感…とはまた違うんだけど、彼女の悩みや苦しみがやっと伝わってきた感じ。何がそう思わせたのかなー、事件現場を訪れたり、震える手で手紙をポストに投函したりと、分かりやすい行動があったからかなぁ。でも今回のさつきを見てたら殺害の動機だけじゃなく、さつきがこれからどうして行くのかにも興味が湧いてきた。
キヨたん姉の苦悩描写いらないんじゃ?と思っていたんだけど、「娘の気持ちが見えなかった」故に「息子(犯人)が何故こんな事をしてしまったか分からない」というさつきの気持ちも何となく分かる、に繋がっていくためにも必要だったのかー。あと、やっぱり佐野史郎はスゴイですね。佐野さんの演技がこのドラマをすごく引き締めていると思う。娘に対する愛情や、妻を支えよう家族を守ろうとする気持ち、そして加害者(とその家族)に対する押さえ切れない憤り。手紙を見て怒り出した時は、かなりゾッとした。家族の前では気丈に振舞っているけれど、その心の中には黒く重い感情が乾くことなく渦巻いているのか…って。
次回、智也に変化が訪れたきっかけが明らかにされるようだけど、「親にも誰にもいえないような酷い目」に合わされたって事なの?そうなら見てるのが辛すぎるんですけど…。智也が犯してしまった罪は消えないけれど、そうさせてしまった原因がもし他の大人にあったとしたら、その事を知った被害者家族はどうなるんだろうなぁ。智也(とその家族)だけを憎しみの対象にしていたのに、急に「実は智也もまた別の被害者だった」、何て事になっても困惑と苦しみが増すだけなんじゃないかなぁ。絶対に許せない気持ちと、智也を可哀想とい思う気持ちが一緒になるって辛いことなんじゃないだろうか、と勝手に想像してしまったんだけど、どうなんだろう。