のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

ぼくの妹 #10

九鬼の手術は、そういうドラマじゃないって分かっているんだけど、開胸したら手の施しようがない状態だった!とか、手術中に緊急事態が!とか、手術は成功したが麻酔が覚めず眠り続けたまま!とか、輝先生*1、もしくは龍太郎先生*2助けて!!!みたいな状態になるんじゃないかとちょっとドキドキした。拍子抜けするほど見事な大成功で安心したよ!盟先生さすが。
そして、安心したところで九鬼が失踪してしまったので、その落差に驚かされたんだけど。上手いなぁ。病室での盟と九鬼の会話は、確かに盟が九鬼にすごいプレッシャーを与えているんだけど、親代わりでもある盟としてはそこはしっかりして欲しいと思うのは当然だよね。置き去りにされた颯は可哀相ではあるけれど、死を意識した九鬼が、流されるような生き方じゃなく「自分の人生」を真剣に考えた結果なら仕方がないのかなぁと。寂しいけど。真剣に考えたからこそ、颯を置いていくと決めたんだろうし。退院する時の九鬼が妙にさっぱりした顔をしていたように見えたのも印象的。リセットしてみて改めて、颯や花畑の存在が九鬼の中でどうなるかは楽しみです。これで本当にお別れなのか、迎えに来てくれるのか。
理事長の娘さんが自らプロポーズするガッツも良かったが、その場にとぼけながら乗り込んでくる看護師のガッツも侮れない!今回はコミカルな部分がほとんどなかったので、ここだけが和みポイントだった。
颯と盟がビールを飲みながら互いの結婚について話している場面は良かったなー。颯の無邪気な笑顔と、盟が颯と九鬼の事を受け入れてしかめっ面ナシで話しているのが良かった。その後の「一緒には死ねないんだね」の会話も含め、あの家での場面はとても好きだ。