のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

ハガネの女 シーズン2 #7〜9

7話
離婚問題を抱える子供を中心にしたお話。夏希とはるかの2人が主役だったので、さすがにスピーディーな展開が多かったように見えた。とくに太鼓の達人はるかちゃんのエピソード。放送室立てこもり→特に何の対応を試みず即座に「親呼んで!」はあまりに早急だったような。ハガネならいつもの大胆な行動で自分でまず何とかしようとしたんじゃないだろうか。あと、はるかちゃんの父親が発表会に参加できない事をわざわざハガネに連絡してくるのも不思議だった。しかも、それをハガネがはるかちゃんに伝えて発表会に出るか出ないか確認するとなると、親の役割は…?と疑問に思えてしまう。父親はともかく、母ははるかちゃんと生きていく決心を強く持っているわけだから、そこは母の出番だったのではないでしょうか。家庭の問題に教師が関わるのは、そのタイミングや深さなど難しい事も多いと思うけど、ハガネの関わり方がいつもよりも(さらに)無理やりな感じが強くてどうにも落ち着いて見られなかった。
虚言癖の美月ちゃんって、「2段熟カレー」の女の子だったのね!と間に挟まれたCMを見て気がつきました。


8話
7話が何だかいまひとつ乗り切れない感じでしたが、今回は面白かったな。大きな事件や衝撃的な展開も確かに面白いし大好物だけど、今回のような完全に子供たち中心で彼らの目線で話が進むのも良いじゃないですか。4年4組の全員が可愛らしかった!序盤からずっと続いていた愛河小と水河小の軋轢が取り払われて、かたくなだった生徒たちが、子供らしい元気さと聡明さで打ち解け、問題を乗り越えていくのは見てて気持ちよかった。友喜を救ったのが美月ちゃんの虚言だったというのもちょっとしんみりしてしまいました。
あと、要所要所で登場する元4年3組のメンバーが良いね!!特にまりいお嬢様!かつてアレだけトラブルメーカーでクラスをかき回していたのに、いまやすっかり大人になって悩める後輩を導く存在にまでなってるとは!さすが我らのまりい様。そんなところも大好きよ!!最終回でも見せ場が有りそうだし、きっとカタルシスを伴って登場してくれるだろうから、お嬢様の活躍が楽しみで仕方ないよ。
そして、最後に輪から取り残された亮介が双子だったのには驚いた!そら友喜もビックリして目をこするよね!


9話
元4年3組のみなさんお元気そうで!まりいお嬢様がディレクターズチェアーに鎮座し、日傘&扇子係をかしずかせている姿を見てニヤニヤした。
亮介の双子事情を亮介宅にまで押しかけて、ハガネが弟を一喝するという展開にはならなかったのが意外だった。最後はハガネの進退問題になってしまっていたので、亮介自身の問題に深く関わっている時間がなかったかのかもしれないし、帰る場所・自分が自分らしくいられる場所=教室があるのだから、コンプレックスは自分の力で乗り越えろという事なのかな。しかし、黙り込む友喜くんを囲んで大勢でワーワー騒ぐのは拷問に等しい所業だったんじゃないかとハラハラした。
最後の敵はモンスターPTA会長だったけど、どうにも言ってる事がブレブレでイラッとした。前作のモンスター、まりいお嬢様の母上は、理屈もなにも通用しない「私が法よ!」と言わんばかりの破壊力&エキセントリックさで笑えたんだけど、今回の会長さんは一見「知識も教養もあります」風情をしておきながら無知をさらしていたのが恥ずかしかった。服を切り刻んだのは誰か?→アスペルガーに対する無理解→ハガネのやり方に対する批判と、スタート地点からは想像もつかないような場所に着地しようとしたのが不思議。そもそもハガネは目撃者の担任であって、本来矢面に立たされそうなのは、あの場合4年3組の担任なんじゃ…。犯人に対する怒りならまだ分かるが、自身がまったく分かっていないアスペルガーにしつこく言及するのも謎だった。
亮介くんの双子の弟は、合成じゃなくて本当の双子さんだったのかな。彼の雰囲気が、金八の反田さん(第4シリーズ学級委員)、風間さん(第5シリーズ兼末健次郎)の顔立ちとポジションっぽくて何だか懐かしかった。