のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

イノセンス 冤罪弁護士 #5

死人こそ出ていないが、誰も救われなくて後味が悪い…。友達の願いを聞き入れてしまったいじめられている科学部生徒、同級生をいじめている上に部活のエースを嫌い、顧問を恨んでいる部員、部内で孤立しどうしても部活から離れたくて自殺を実行した被害者と、本来なら協力しあうような間柄でないにもかかわらず「顧問を陥れるための自殺」に三者の利害が一致してしまった奇妙な事件だったなぁ。
今回は検証の中身よりも、加害者(とされる人)被害者(とされる人)共犯の人間関係と本音が見どころだった。(倒れた被害者の肌に直接器具をつけてたら、検証するまでもなく跡などからすぐにバレた気がする)心肺停止になった被害者と科学部少年は、偽証した部員にいじめられていて本当の悪人はあのいじめっ子だけだ!という話になるかと思いきや、そんな簡単ではなかったね。
事件としては顧問は無罪であったが、関係した全員に間違っていた部分があるし、社会的制裁が下されて今後は大変だろうね。一番心配なのはいじめられていた科学部少年だよ…。友達の気持ちに押されてしまった結果、自殺を止められなかったわけだし。
殺人から医療過誤、業務上過失傷害まで幅広く扱いつつ、負け続けている指宿検察官の職場での立場も心配だ。99パーセントの有罪率は彼には通用しないらしい…。敗戦検事とか変なあだ名をつけられて浮いていたらどうしよう!