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【PS4】ジャッジアイズ 死神の遺言

(ネタばれなしの感想)


クリアしましたー!(難易度ノーマル)
ストーリークリア後、やっとの思いでドローンビギナーリーグで優勝し、フレンドイベント、サイドケースも全クリアで大満足です!
とにかく面白かった!メインストーリーがしっかりしていて、ぐいぐい引き込まれました。主役の八神隆之は神室町で探偵業を営んでいる元弁護士。街中で起きた猟奇連続殺人の真相を探るために奔走する…という物語。

 

よかったところ

【ストーリー】

とてもとてもよかった!ストーリーが複数の章に分かれているんだけど、それぞれの章のラストで「続きが気になる!」となるような引きが用意されていて、そこらへんがとてもテレビドラマ的。これにはまると、どんどん先に進めたくなって止め時を見つけるのが難しいです。物語が進むにつれて事件の真相が明らかになり、これまでのエピソードが繋がりを見せ、終盤へ向けて息切れすることのない盛り上がりがありました。最後の最後までストーリーの見せ場があるから、「だいたい分かったからあとはラストバトルをこなしてクリアか…(なんとなく惰性)」というような気分には全くならなかった。

 

【キャラクター】
主人公の八神隆之を演じるのは木村拓哉。木村さんをゲーム内で操作できることの驚きと面白さ。とにかく「走るキムタク、戦うキムタク」が超ポップで、街中でチンピラやヤクザに延々絡まれ、オラオラした人たちとひたすら殴り合いをしているという設定にも耐えられる。個人的に「龍が如く」シリーズのこの点があまり合わなくて止めたことがある身としては、木村さんが主役であることによって、雰囲気がマイルドになっていて入り込みやすかった。
見た目が木村さんであるのはもちろん、そのキャラクター性も「ザ☆キムタク」と言わんばかりの多くの人がイメージし、理想とする木村拓哉像だったんじゃないかと思う。超王道のヒーロー。かっこよくて、仲間思いで、元弁護士という知性に加え大胆な行動力、人情味もあり、圧力に屈せず信念を曲げず、どんな困難にぶつかっても諦めず、仲間と協力して乗り越える。その上ケンカも恐ろしく強い!だが、ただ強いだけでなく、弱かった自分とも向き合おうとする気持ちもある。やだ…理想の木村拓哉…。このゲームやってると、一気に木村さんの事が好きになる。というかなった!木村さんというか、八神ター坊が好きなんだー!
これだけ長所を盛ると、逆にやりすぎ感があって嫌われてしまうという可能性あるかもだけど、そこは木村さんだから問題ない。そのキャラクター性に全く負けないのが木村拓哉という存在なんだろうねぇ。
かといって、魅力的なのは八神隆之だけじゃない。圧倒的な主人公がいる場合、その他のキャラがその主人公一人を引き立てるためだけに存在したり、都合よく動かされるだけだったりすることもあるけれど、この作品では多くのキャラクターが実に魅力的だった。探偵事務所の相棒・海藤さんをはじめ、中尾彬さん、谷原章介さん、滝藤賢一さん、ピエール瀧さんが演じた人物たちも、それぞれの役割を与えられ、生き生きとしてストーリーになくてはならないキャラクターでした。

 

【バトル】
チンピラたちとのストリートファイトがほとんどだけど、見た目の派手さと大きな動きが多いおかげかスタイリッシュに感じられた。操作も、とにかくボタン連打(と、弁当爆食い)で大体何とかなる!私などスウェイ(避ける動作)をほとんど使いこなせなかったが、連打とガードだけで最後までたどり着くことができました。
素手で戦っているだけではだんだん苦しくなるが、それでも八神は決してナイフや拳銃は使わないのです。なぜなら彼は善良な一般市民だから!そんな時は、街にあるオブジェクトを利用。三角コーンとか、看板とか自転車とか。特に自転車はいいよ、ブンブン振り回せば一度に複数の敵にダメージを与えられるから!バトルが始まると、まず自転車を手に取りに走るマイ八神…。三角コーンくらいならまだわかるが、なぜか落ちているスレッジハンマーやコンクリートブロックを脳天に叩きつけるのはさすがにヤバイんじゃないか…と思うが、大丈夫!相手はちょっと鼻血を出して気絶しているだけだから!気にせずにいこう!

 

【盛りだくさんのサイドケース】
メインストーリーは、猟奇連続殺人事件から始まる物語だけあって重く苦い展開が続きます。だが、そんな重苦しい雰囲気だけでは息苦しいなぁという時にサイドケース(サブイベント)で寄り道すると、いい気分転換になります。笑えるものやしんみりするもの、バカバカしいものから緊張感のあるものまでかなりの数が用意されていました。ストーリークリア後に取り組むこともできるので、まずは緊迫のメインストーリーを解決してからじっくり取り組むのも自由。

 

【フレンドイベント】
街の住人達と顔見知りになり、親交を深めると友達になれます。友達認定されると、街中でのバトルを手伝ってくれたり、素材をプレゼントしてもらえる。友達になれたからといって、メインストーリーに直接関わってくるような重要な情報や報酬やもらえるわけではないので、これもやるやらないは自由。人数も多いしね。ただ、「いつもありがとうございます」と店員に声をかけてもらったり、通りですれ違ったときに挨拶してもらえると嬉しいよ。神室町が自分の馴染みの街になっていく感じが良いのですよね。

 

【主題歌】
ゲーム内容と直接関係ないけれど、ゲームの[Alexandros]の「アルペジオ」がお気に入り!思わず買って何度も何度も何度もアホほど聴いている。車の運転中には「アオオオーオー」と周りを気にせず大熱唱よ。「ジャッジアイズ」全体の雰囲気にばっちりはまっていたし、何よりOPムービーがすごくかっこよかった…。

 

【充実のプレイスポット】
神室町の中には数々のプレイスポットがあります。ブラックジャック、麻雀、花札などのギャンブル系から、将棋やバッティングセンター、ドローンレース、VRで楽しむすごろく、SEGAのゲーセンでは「ぷよぷよ」「バーチャファイター」「FIGHTING VIPERS」の人気ゲームからガンシューティングの「KAMURO OF THE DEAD」他たくさんのゲームがストーリーとは関係なく遊べます。このミニゲームだけでもかなりのボリューム。本編そっちのけでやりこんでしまう可能性もあり。私はもっぱらわかりやすく簡単で賞金も稼げるVRすごろくに入り浸っていました!

 

 

気になったところ

【致命傷システム】
普通のバトルではダメージを受けても食料などですぐにHPを回復できるからダメージを恐れずに戦える。しかし、強敵による必殺技のような攻撃を受けて致命傷を負うと、街のはずれにいる医者の所に行くか、高価な医療キットを使わないと回復できないのがきつかった。バトルに緊張感をもたらすためのシステムだとはわかるし、その必殺技を避ける、凌ぐのもバトルの面白さなのだろうけど、「避ける」をせず最低限のガードで攻撃を受けてあとはボタン連打で何とかしようとする攻撃は最大の防御派(単なるガチャプレイ…w)の私は、たびたび町医者のもとを訪ねなければならず、ストーリーを続けたいのにまず医者へ行かねば…な事が続いたりして、ちょっと面倒くさかったです。

 

【京浜同盟の緊急バトル】
街中では、ある程度時間が過ぎると緊急バトルが発生します。これが想像以上に頻繁で慌ただしく、もう少し間隔が空けばいいのにな~と思った。フレンドから八神のスマホに「大変!京浜同盟が暴れてる!」のようなメッセージが届くと開始の合図。普段より強めの敵や、京浜同盟の幹部が現れます。しかも、幹部たちは上記の致命傷システムの必殺攻撃をしてくるかなかなかに面倒だった。時間が経過すると解除されるので無視しても構わないのだが、すると終了後フレンドから「倒してくれなかったのね」と恨み言めいたメッセージが届くのもモヤっとするのです…。

 

【ドローンレース】
ドローンレース自体は楽しいのだけど、なかなかにシビアな上にフレンドイベントと絡んでいるので困った。フレンドイベント開始の条件がビギナーリーグを優勝だったため、必死で練習したよ。性能の良いパーツを使ってカスタマイズもできるが、その入手条件もわからなかったので、結局メインストーリークリアまでは放置した。だが、どのタイミングかは分からなかったが(ストーリークリア後?)いつの間には、性能がワンランク上のパーツを使えるようになっていた!これのおかげでもあって、なんとかビギナーリーグで優勝できました。フレンドイベントの条件だけはもう少し緩くしてもよかったんじゃないかな。

 

【変装とドレスアップ】
これは楽しかったからこそ、もっとその機会が欲しいという希望なのだけれど、八神の変装がもっと自由にできればな~と思いました。せっかく複数ある変装も決まった場面でしかすることができず、もったいないなぁと。あと、女性を美しくドレスアップできるイベントがあるのですが、これが服装髪型から眉の形やアイメイクまで結構細かく決めることができて楽しかった!なので、もっとあれこれいろんな衣装を着せて遊びたかったよ。

 

 

ストーリーとキャラクターたちが本当に魅力的なので、アルコール、たばこ、ギャンブル、ヤクザの抗争などの描写がどうしても苦手じゃなければ、とても楽しめる作品だと思います!

 

JUDGE EYES (ジャッジ アイズ) :死神の遺言 - PS4