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宝塚歌劇星組『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~ / JAGUAR BEAT-ジャガービート-』

配信で見ました。素人の感想メモです。(ネタバレもあります)

 

 

 

『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』

  • 冒頭から礼さんの伸びやかな歌声にうっとり。
  • ディミトリと兄王ギオルギとその妻の3人での歌唱が素晴らしかった。美しいハーモニー、お三方の声の相性も良くてもっとずっと聞いていたかった!!
  • 賑やかな市場、モンゴルの襲来などアンサンブル場面がどれも見ごたえあった。あの場面好き。民俗音楽のリズム、舞踏、衣装などがどれもかっこいい。和やかな場面も緊迫した場面もこれらのダンスや音楽が華やかに盛り上げていた。
  • ディミトリかわいそう…。絶体絶命のピンチ!だれが助けに来てくれるの?宰相か?なんて思ってたら、単独(お供一人)で乗り込んでくる帝王。えっ?なんでよwとは思ったけど、囚われのヒロイン(?)を救いに来るヒーローがかっこよすぎた。この帝王、最初はどんな好戦的な野獣なのかと思っていたのに、ディミトリに対する優しさ、懐の大きさ、部下からの信頼、深い悲しみを経験したからこその強さが分かるにつれて、これは帝王オブ帝王、間違いなく王の器…!って肩入れしてしまったよ。
  • ディミトリを追い込む副宰相も、その理由がルスダンへの恋心などではなくむしろ偉大な兄王への執着により目が曇ってしまっている、そして直接的な妨害や策略ではなくディミトリの行動が誤解を生んで取り返しのつかない事態になってしまうという、噛み合わなさの極みで悪い方へ悪い方へと転がっていくのが見ごたえあった。だからこそ、ディミトリの身を賭した行動により国が救われた時、自分の間違いとこれからどうすればいいのかが霧が晴れるように見えてきたんだと思う。
  • ルスダンは可憐な少女時代から、女王という重責を負わされた女性への変化が見えて良かった。ディミトリに裏切られたと誤解した時の慟哭も迫力があって、誤解なんだよ~と観客は分かっているがそれでもあの嘆きは女王の孤独が感じられて辛くなった。
  • 帝王の大使として訪れたディミトリに「あなたの子よ」と赤子を見せた時、いや美しい奴隷との不貞があったじゃん…その人との子供の可能性は?って一瞬現実に引き戻された。だが、後で相関図を見たらあの青年は「白人奴隷」とあえて表記してあったから、赤子の肌の色から誰が見てもディミトリとルスダンの子で間違いないということだったのかな。
  • リラの花の下でルスダンと子供たち、彼女の愛する国をいつまでも見守り続けるディミトリを、礼さんの柔らかく優しく温かい歌声で表現する説得力よ!礼さんの歌声が世界を救う。

 


JAGUAR BEAT-ジャガービート-』

  • 体感5分(誇張なし)。圧倒的なテンションと華やかな色彩と超展開の連続、怒涛の勢いでスタートからゴールまで駆け抜ける良い意味で心安らぐ暇のないショーだった。楽しい!楽しい!
  • ショーが始まる前にOP映像?で礼さんがバーンと映し出されて思わずにっこり。
  • 愛に殉じた薄幸の青年ディミトリが、ギラッギラのジャガーに!ジャガーに!!
  • ジャガー戦隊ビート!だけど私の覚束ない知識では礼さん、瀬央さんと暁さんしかわからなかった。とにかく動きも展開も早くてじっくり見る余裕がないw他のメンバーは最後まで分からず…。
  • 礼さんと暁さん(ムチ装備)が猛獣使いバトル?みたいな場面、妖艶に踊る美しい女豹が気になって調べました!天華えまさんでした!帝王の有能な部下だった人か!
  • 舞空さんがどの衣装でもすんごい可愛かった!!マーベラス!!!
  • 礼さんは柔らかい歌声だけでなく、強く激しい歌唱も見事で本当に歌が上手い人なんだと感嘆してしまう。瀬央さん暁さんと3人で激しく踊ったあとも、舞空さんと一緒に歌い上げて素晴らしかった。かっこいい…。
  • ジャガーはフィナーレでクジャクになりました!
  • 緩急の緩がほぼなく急だらけのショーという印象なので、好みが分かれるのかなぁとも思いましたが私はとても好きです。
  • 最後、幕が下りるとそこにはまたOP映像のキラキラした礼さんの姿が。にっこり。