のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

優しい時間 #6

梓(長澤まさみ)の心情を全く理解できない私は、拓郎(二宮和也)に「余計なこと、ガキがするんじゃねーよ!!」と怒鳴られる瞬間を心待ちにしていたのだ。が、しかし…今回は梓にイライラしない!むしろ、大丈夫かな〜?と心配しながら見てしまったではないか。何故だ!お約束の皿割りも大きなお世話も、ほとんど鬱陶しいと感じることがなかった。梓に対して抵抗力がついてきたのか、それとも今回は「誰も私をわかってくれない!かわいそうな私!」というような自己陶酔の入った言動がなかったからかなー。自分のために買ったペンダントを、勇吉(寺尾聡)のプレゼントにしてしまう辺りは、梓が健気にすら見えてしまったよ。
毎回思うけど、寺尾聡はやはりすごい役者だなーと。梓に「大事な人に会ってもらいたい」と言われた時の焦ったような寂しそうな表情、拓郎の家の前にあるオブジェ(?)に気づいてからめぐみ(大竹しのぶ)に「拓郎に似た若者を見た」というまでの狼狽ぶりには惹きこまれました。特に拓郎の家の前では、どうなるのかドキドキしてしまった。
相変わらずちょっとしたエピソードに豪華ゲストを登場させますね。木村多江梶原善小野武彦…。1話に登場させるゲストの数を徐々に増やしているのでは?と思うくらい。小野武彦が「森の時計」の話をする場面で、泣きそうになってしまった。全然泣ける場面じゃないのに!表情とか話し方とかが妙に切なかったのです。