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富豪刑事 最終回

王子が!王子があんなに活躍するなんて!!ミッチーはゲスト扱いとはいえ、エンディング歌っているゆえのサービス出演かと思ってたのに。藤田まことの『はぐれ刑事純情派』における梅宮辰夫のような、事件解決後「大変な事件だったね」などと話す係っていうの?あのような感じだと思っておりました。
最後までおバカに突き抜けますよ、という強い意志を感じました…なんて偉そうに言ったりして。小ネタの連続で、本筋の合間にニヤリとする小ネタをちりばめるではなく、小ネタが本筋、むしろこれをやるためにストーリーを無理やり作りました!といわんばかりだった。要するに「愛のメモリー」。事件のあった店も、喜久右衛門(夏八木勲)と瀬崎(筒井康隆)の昔話も、シゲル・マツザキ(色が黒する…)も、ミッチーとシゲルの夢のタッグもすべて「愛のメモリー」です。
刑事部長・大谷(及川光博)の全てが素敵でございました。「もしあなたが危険にさらされるような事があったら、そのときは必ず私が駆けつけますから」って、美和子(深田恭子)騙されるなよーと思いながらも、私が既にデレデレだ。不敵に笑う姿も、いちいちキメるオーバーアクションもツボでした。声を荒げて「全員動くな!」とか、痺れましたよー本当に。
布引(寺島進)には、今回もさりげなく見せ場があって「オラーー!!」と言いながら犯人を狙い撃ち。私的には、その前に銃弾に狙われる美和子を庇う役もやって欲しかったくらい。どこを見てもミッチー、夏八木勲寺島進が輝いていてまさに至福の時を過ごすことができました。ああ、いいもの拝ませてもらったな〜。
たいしたきっかけもないのにバラバラだった刑事課メンバーが団結したりと、最終回らしさを滲ませつつ終わった。最後なんて札束が全世界に飛び散って下々の者が狂喜乱舞して拾いまくっている中、「本物の雪だったらよかったのに…」で大富豪をアピールする神戸ファミリーで終わるというバカバカしさ。なのにエンディングテーマ『愛のメモリー』が被ってくるものだから、妙に切ない感じできれいに終了してしまったではないか。不思議なドラマだったなぁ。