のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

ホカベン

4話
依頼人の佐々木、確かに助けたくない…!!佐々木自身も弱い男で、さらにその後には彼を騙している女がいた、という設定だったけど、依頼人本人が単独でも十分どーしよーもない人だって可能性だって十分あるんだよね。そういう人に限っていくら表面で「ありがとう、ありがとう」と感謝の意を表したところで、根底には「助けてもらえるのが当たり前」という意識があるんだろうなー。それを上手く隠してくれれば、まだ騙されがいもあるんだろうけど、きっと大抵は舐めた態度を隠し切れずバレてしまうから灯のような新人さんにはこたえてしまうのかなー。ヤミ金業者とのトラブルを経ても、佐々木が根本からの反省はできずに、悪態をついて終わるところが良かった。灯の活躍により改心しました!で終わるようなドラマじゃないものね。
灯はいろいろ迂闊で甘くて、青いことばっか言っているけれど、今回のような迷いは何となく分かるし、理想に燃える新人の頃って誰しもこういう葛藤を通り過ぎるんじゃないかなぁと思った。
杉崎先生の過去が徐々に見え始めたけれど、関係者に大倉孝二が!!!!犯罪を起こした大倉孝二を、杉崎先生が少年法を盾にとって何とか外に出したところ、ある女性を殺害してしまうさらに酷い犯罪を起こしてしまった…と言う事かな?何だかこちらの話も盛り上がってきそうで楽しみだ。灯のことが心配でヤミ金業者の事務所前まで追いかけ、電柱の影で恋する乙女のように立ち尽くしていた杉崎先生がちょっと可愛く思えたり。そんな杉崎先生だが、サングラスをビシッとかけて黙って事務所に乗り込めば、それだけで相手がビビッて許してくれ、円満解決してくれそうな迫力もお持ちです。


5話
灯にとって弁護士の仕事とは「弱者の救済」であって、他の人たちが弁護士の仕事を「依頼人を守る事」と考えている限り、折り合いなんて永遠につかないような気がする。そして、今回の灯の行動にはさすがにイライラさせられた。言っている事は真っ当であり、人として美しいと思うけど、仕事としてはどうなんだ。迷うのは仕方ないが、わざわざ仕事の足を引っ張るなと。工藤先生や片瀬に何度も何度も言われていたけど、灯の依頼人は誰かという事を忘れすぎ。灯の言う「弱者」を救済したければ、大手弁護士事務所の所属ではなく、もっと地域密着型の「マチベン」になった方がいい気がするし、杉崎先生じゃないけれど警察官になった方が自分の理想をはるかに追求できるのでは。
だからむしろプロフェッショナルに徹底している工藤先生がカッコよく見えた。あと、灯に対してはっきり「偽善者!」と言った片瀬も。今回の片瀬は、見ている自分の気持ちを実によく代弁してくれたのでスッキリしましたよ!最後の辞書ビリビリーー!!!は、正直笑ってしまったが。「お前のためなんだよ!」ってのが可笑しすぎた。
机にイタズラ書きされた辞書があるのは、さすがに都合よすぎてちょっとガッカリした。辞書にアレだけやられていれば、他の教科書などの学用品に何らかの痕跡がある可能性も高いし、それを両親がまったく気がつかなかったのもちょっと不思議に思える。そもそも、遺品をいつまでも教室においておくわけないし、事実を隠蔽するつもりなら学校側が早々に処分していたんじゃないかなーって。
杉崎先生が「訴えたらどうですか?」と言い出した真意も気になるし、どういう顛末になるのか気になります。