- 作者: 押切蓮介
- 出版社/メーカー: Bbmfマガジン
- 発売日: 2009/10/16
- メディア: コミック
- 購入: 5人 クリック: 30回
- この商品を含むブログ (25件) を見る
1話目を読んだ時は救いのなさに突き放されたような不安な気持ちになったけど、読み進めるうちにこの世界にすっかり馴染む事ができた。鬱々としつつもエンターテイメントとして楽しめるので読後感も悪くなくとても面白かった。そして、押切さんを一方的にとても身近に感じるようになったよ。
隣の飼い犬ハナちゃんと野良犬の攻防に勇気づけられる話や、ホームセンターでのバイト話、暴力教師の話など印象的だった。特に暴力教師の話は、いつもは弱気な神ちゃんが牙を剥く展開に燃えた。この人の書くモノローグの文章が特に好きです。
話のあちこちで魅力的な輝きを放っているお母さんが、最後にすんごくいい話を聞かせてくれる。そしてあとがきにちょっとしんみりなった。