スプライト 8巻 石川優吾

スプライト 8 (ビッグコミックス)

戦国時代編続き。最年少の鼻たれ孫兵衛にスポットが当たっていて面白かった。狼に囲まれて棒1本で立ち向かう孫ちゃんかっこいいな！武道の心得があるとは思いもよらなかったよ。
以下、内容にも触れています。
レギオンを野に放って武田軍を殲滅させた事に恐怖と後悔を感じるスーたちだけど、レギオンにすら同情的だったのには驚いた。確かにレギオンも無理やり時間を跳躍させられた被害者ではあるが、人間にとっては天敵といっていい状態で、未来では子供たちを襲い、スーたちも何度も危険にさらされた相手、放っておけばレギオンに食い殺されて終了もありえたんだからそれはそれで仕方ないんじゃ…と思ってたんだけど。どちらかと言うと、レギオンを外に出した事によってその子供がばら撒かれ、この時代のみならず後の歴史にも大きな影響を与えてしまうんじゃないかの方が心配だったよ。レギオンの子供は全部倒せたのだろうか。そういえば、子供はタマゴじゃなくていきなり成虫と同じ形で出てきたね。見た目は昆虫だけど、昆虫じゃないのか。
孫兵衛パートは孫ちゃんとつるちゃんが可愛いのと、話の残酷さが印象的だった。あと、とても気になったのは冬子の黒い翼。肝の据わった冷静な女の子ってだけじゃないのか！子供たちの中で誰よりも生き延びる事に執着してるって事なのかな。無口で行動力があるだけ不気味ですね。