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宝塚歌劇花組公演『CASANOVA』

宝塚ビギナーの感想です。

 

【分かりやすいストーリー】
ストーリーものとショーの2本立てなら見た事ありましたが、今回ストーリーもの1本立てを初めて見るので、お話が複雑でついていけなくなったら…とか、それで途中で飽きてしまったら…と事前の心配もちょっとあった。だが、全くの杞憂!あっという間の2時間半でとっても楽しい時間だった。分かりやく、盛り上がるストーリー、各キャラの立ち位置や感情もしっかり伝わってくるので、物語の中にすんなり入っていけました。

 

【飽きさせない舞台セット】
そもそも演劇やミュージカルを見た経験がほとんどないので、ステージセットが回ったり、動いたりすることで場面を作り上げるのを見ているとワクワクする。飽きるどころじゃなかった。頻繁に、時に派手に動くのを見てるだけでも面白い。

 

【魅力的な登場人物】
主役のカサノヴァさんがスーパーかっこよくて、全身からみなぎるオーラがすごい。これはまさしく「稀代のプレイボーイ」ですわ…ヴェネチアの女性全員堕ちるわ…という納得の雰囲気。カサノヴァさんが宮殿に侵入しようと使用人の女性たちを次々と虜にしていく場面での美の剛腕っぷりもむべなるかな。キメキメな様子を見せながらも、とぼけた愛嬌もあって、愛すべきキャラクターでした。
ヒロインのベアトリーチェは可愛くて可愛くて、そして可愛くて魅力的だった!ディズニープリンセス感が強く、『キングダムハーツ』シリーズに出演していてもおかしくないほどw
黒魔術さん(コンデュルメル夫人)はとても美しく立ち居振る舞いも妖艶で、その上歌もお上手!すごいわ~きれいだわ~!と感動しきりだったのだが、終わった後に普段は男役の方だと知って本当に驚きました。男役も娘役も両方自在にできるものなのですね…(←知らなかった)
カサノヴァと共に脱獄した仲のバルビ神父、キャラ的にはコメディリリーフでコミカルな言動が印象的だったのだけど、後からパンフレットを見たらキャラクター紹介の写真がものすっごく男前でその落差にちょっと笑ってしまった。こんなかっこいいお顔であのコミカルな動きをしていたのか~!

 

【現代的な演出】
宝塚ビギナーなので何を見ても驚いたり感心してしまうのだが、楽曲にラップが入っていたりネオンカラーの照明だったり、ロック調だったりと現代的な演出が多いのにも驚きました。でも、それがこの喜劇にあっていて、面白かったし印象的だった。

 

【思わず笑ってしまう場面】
華やかな役者さん、迫力のある生演奏、派手な演出など、うっとりしながら見るだけでなく、喜歌劇というだけあって笑える場面もあった。コンスタンティーノとゾルチ夫人が意気投合して監禁場所から脱出しようとするパートがお気に入りです。二人の掛け合いと動きが面白くて、あの場面がもっと続けばいいのにな~と思ったくらい。

 

【輝くトップスターさん】
フィナーレで踊っている姿を見て、わ~あの人かっこいいな~、この人もかっこいいな~この人も素敵~と遠目ながらウキウキしつつ見て、後でパンフレットで調べたらそれは全部明日海さんだった…wすみません、衣装替えもあるだろうし、ずっと出てるの大変だからいろんな人たちが順番に出てるのとばかり思ってましたよ…。そして輝くトップスターさん、やっぱりすごいわぁ。

 

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