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名探偵の掟 #10

くだらなさすぎて面白かったー!!まさか、このドラマが終わってしまう事にこんなに寂しい気持ちになるとは思わなかったよ!メタフィクションものが好きなのもあったし、天下一らが自ら与えられた役割を演じ、それに対して自ら入れるツッコミにもニヤニヤさせられる事が多くて面白かったな。ミステリーの掟だけじゃなくて、同時にテレビドラマの掟もネタにしているところが、余計にはまったんだと思う。
素人探偵連続殺人事件では、何でお子様ランチみたいな旗で「死亡」なの?と不思議だったんだけど、あれは「死亡フラグ」か!と気づいた時には笑った。もう最終回だから殺害方法とか正直どうでもいいよね!の勢いに、潔さすら感じます。館に大集合した素人探偵たちも凄かった。5人がそれぞれ見得を切る場面なんて、もう何でもありで凄すぎだ。そういう妙なハイテンションもありつつ、レギュラーの進路がそれぞれ示され別れの予感が見えてくるとちょっと寂しくなったり。天下一、大河原警部、藤井さんの3人のコンビも後半になればなるほどいい感じになってきたし。これまで「美しすぎる故に鉄仮面」のイメージが強かった香椎さんは、このドラマで本当に印象が変わった。硬さがとれてコメディもいけるんだなぁと思ったし、「綺麗」だけじゃなくて、「可愛い」魅力もあると再発見しました。
真犯人は夏八木さんで、もう素人探偵軍団が登場したときからそのキャスティングでバレバレではあったけど、彼が読者代表だったというのは上手いなぁと思った。夏八木さんが語ると妙に説得力あるし!読者とミステリーの登場人物が直接会話するって、なんだかその展開に燃えた。
ラストの「宇宙名探偵TENKAICHI」は、まぁこのドラマだからこれで良いんじゃないの?と大らかな気持ちで見守ってしまった。叙述トリックと最終回詐欺(?)の関係が良く分からなかったけど、叙述=読者を騙す=最終回じゃないんだよ、って事でしょうか。叙述ってそういう意味だったっけ…?