のんべんだらりといきましょう

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曲げられない女 #3&4

1月27日放送第3話と2月3日放送第4話の感想です。
3話
1〜2話での早紀の迷いとか決断ってのは、「もっと要領よく生きてもいいのに」と考える事もできるものだったけれど、今回の母の死はそういう類のものではないので、非常に重かった。母の願いを叶えれば死んでしまうかもしれない、でもこのまま何もせずにベットの上にいても結局死が訪れるかもしれない、遅かれ早かれ母との別れが近づいているのかもしれないけど、最後の幕切れを早紀の手で早めてもいいのか、それでも母の気持ちを優先するべきか…って、難しすぎて答えを出せないよ!学校で早紀がキレて「私の言う事も聞いてよ!」と本音を暴露したが、それでも母が早紀の手を押しのけようとしたのはちょっとショックだった。後に、母も早紀の事を心配し、いつも一番に考えていたというのが分かるけれど、あの瞬間は「1分でも長く一緒にいたいと願う娘を捨てて、生徒の元へ行っちゃうのか、早紀が不憫過ぎる」って思えてしまって…。
母が序盤に「(死んでも)あんたに迷惑かけない!」って言ってた。でも、そんなの無理でしょー!なんて思っていたんだけど、亡くなった後の見事な手配を見たら、確かにそれだけしっかりした人だったんだなぁと母の強さを見せ付けられました。
職を失い、親を失いと失意のどん底にいる早紀にとって、もはや正登の事なんてどーでもいいんじゃないか…?という気もするが、まだ頑張るんでしょうかね。あれだけ酷い男として描かれると、これから挽回できる兆しが全くないような。
面白い。第1部終了という感じの、恋人、職、母を立て続けに失った事にもしっかりと意味があって、それをふまえて新しいスタートを切ることができた気持ちのよい話だった。早紀、璃子、コウちゃん、正登の人間関係にも大きな変化があって上手いな〜と感心しました。


4話
これまでは早紀の「シャッターが開いた」のを面白がってニヤニヤ見てただけの璃子とコウちゃんだったけど、今回は彼女らのシャッターも開いた状態に突入、その流れがあまりにも自然だったのがすごい。特に、すっかりテンプレート化した早紀の本音爆発の後に、予想外に璃子が泣かせにかかったのには新鮮な感動があった。早紀の子供のような泣き声も切なかったし。
正登はなー、何でもう1回プロポーズしようとしたんだろう?早紀に正登が必要だったのは何となく分かるけど、正登に早紀が必要だったというのが見えづらいので、彼の本心がよく分からない。